・ギリシャの釣り人の話は「資本主義に翻弄され、本来なら今すぐできることを、あえて遠回りしてしまっている人」を描き出している。 ・同様にウォーレンバフェットはHBSの学生に対して「君たちはセックスを年取ってから楽しみにしようと取っておくようなこ…
・全ての人が経済的に豊かであるということは「誰もが、欲しいものがなんでも手に入る状態」。貨幣はこの際に生じる「交換コスト」を下げる効果がある。 ・だが一方で「お金」は腐らないため、お金を持っている人と、持たない人の交渉力の差を生み出し、利子…
・エレベーターがないマンションでは「低い階ほど高くなる」が、エレベーターがあるマンションは「高層階ほど高くなる」。エレベーターがあることでビルの不動産価値は跳ね上がる可能性がある。 ・とすれば、営業マンが売るのは「エレベーター」そのものでは…
・SEOやWEB広告では、高価格だが高品質な商品を求めるユーザーに対してアプローチできない。リアルでの「口コミ」をリプレイスできる「WEBでの口コミ」を狙える手法がない。 - 高品質高単価商品:リアルでの口コミ→ WEBでの口コミ - 中品質中単価商品:マ…
・給料の一部を地方通貨で発行し、日常生活の必需品を仕入れた従業員専門の店を設けた。 -1931年ゲゼル理論の支持者のへベッカーは、自分の小鉱山を担保に4万ライヒスマルクを仕入れ、これを担保に自由貨幣の発行を行った。鉱山の石炭を担保にし、ヴェーら…
・資本主義における「搾取」が発生するのは、「貨幣の価値」が時間経過で目減りしないのに対して、「商品/サービスの価値」は時間経過で目減りすることから生じる -例えば100万円のお金と、100万円分の弁当があったとする。お金は価値が目減りしないため、…
・動物は自然淘汰に勝ち抜いてきたパターンが4つある。(1)強者の戦略、(2)ニッチ戦略、(3)自分より強いものに寄生する戦略、(4)個を犠牲し集団で生き残る戦略 -強者の戦略:ライオン、キリンなど、物理的に大きく強い -ニッチ戦略:コアラ、…
・人は余暇の時間を殺す(killing time)ために、様々なツールやサービスを使う。すなわち、余暇の時間を作るためにツールやサービスを使うのではなく、その逆。 ・このニーズに答えるのが、「コンテンツ」の役割であるが、人々が昔から求めて変わりのない最強…
・物事を判断するには「ルールに基づいて裁く」か「善悪に基づいて裁く」の2種類しかないが、ルールは憲法/法律によって判断される。だが、善悪は明文化することに実質的な意味はなく(=理性による結論ではなく)、「慣習」によってのみ判断される。 ・全…
・社会主義国家が、商品の需給バランスが壊れてもバランスをとることができないのは「生産」と「販売」の担い手が違うため。 ・見えざる手で商品の需給バランスが調整されるのは、生産と販売の所有者が同一であるときだけ。その時、供給者は価格を通じて、需…
・ドイツのハイパーインフレのトリガーとなったのは「WW1敗戦で背負った多額の債務」を国債で補填するべく行った大量・連続的な貨幣発行と、極度の通貨安。 -ドイツの第一世界大戦後のハイパーインフレは「WW1敗戦による多額の債務」を、政府が多額の国債…
・シンガポールは、日本でいう小学6年にあたる時点で全員がPSLE(選抜試験)を受験し、3ルートに振り分けられる。上位のルートに乗れるのは全体の15%~20%程度。 -特別・快速コース(4年)→エリート高校(2年)or普通高校(3年) -普通学術コース(4年…
・人生は、ビジネスの時間とプライベートの時間に分かれていて、「働く会社」が、プライベートに与える影響は確かにある。ただし、それは「仕事を手段」として使っているので、本質的に「仕事を考えている」とは言いがたい。 -大企業の方がもてる。住宅ロー…
・資本主義が成り立つためには、個人事業主間での「信頼」が必須だが、1991年ロシアのエリツィン大統領が資本主義への転換を狙った際には、ロシア国内に信頼はなかった。 -資本主義が成り立つためには、個人事業主間で「業務を発注し、それを商品を受け取り…
・マーケティング施策は「Preference(志向性)」 ー消費者はそれぞれの消費セグメント毎にバスケットを持っている。バスケットの中には、A(50%)、B(30%)、C(20%)と選択する可能性が存在している。マーケティングが行うべき最大の施策は、この「選ばれる…
・2009年ギリシャは粉飾決算によってGDPの13.6%の国債があることが判明し、ユーロ危機の引き金となった。(当初の報告では4%程度) ・ここまで負債が増えたのは「労働生産性と労働人口の低さ」と「脱税の横行」「公務員の過剰供給」による。 -カトリックで…
・サブプライムローンは「商品を複雑化し、リスクを見えにくくし、他人に押し付ける」という行為の繰り返しによって規模を拡大していった ー複雑化するための方法は(1)債権の証券化、(2)高額証券の小口化、(3)福袋化、(4)第三者機関への賄賂によ…
・労働集約型の仕事において、「成果」=時間×(成果/時間)であり、取れる選択肢は3つしかない。即ち(1)沢山働く、(2)他人の時間を借りる、(3)技術を獲得し生産性を上げる。 ・年を重ねるにつれて体力は落ち「沢山働くこと」は出来なくなってく…
・普通の従業員の「勤労意欲」が組織の力を決定づけることは歴史が証明している -第二次世界大戦後、東西に分割されたドイツは、資本主義を採択し「労働者の禁欲意欲が高い」西ドイツと、社会主義によって「働く意欲が低い」東ドイツの間で大きな差が出た。…
第二次世界大戦後、焼け野原だった日本が復興できたのは(1)産業、(2)金融政策、(3)報道と教育、(4)社会インフラの全てが偶然にも整われたから。 1、産業では、限られた資本を「交通インフラ/それの根底となる鉄鋼業への投資」に重点を置いたことに加え、「…
・採用活動にとって大事なのは「採ってはいけない人を採らないこと」 -組織は必ずしも全員が「自社を大きく成長させられる人」である必要はない。チームには必ず「サポート業務」や「定型業務」を安定的にこなすタイプが必要(Sタイプ) -だが一方で「過去…
人は大きなものを理解するためには、自分なりの「虫眼鏡」が必要。 ミクロなことは人は、「言葉」や「概念」を使わずに、直感的に理解できる。例えば、好きな人がいたとしよう。そこに理屈は要らない。生物として「好きだ」ということを直感的に理解できる。…
第二次世界大戦で負けた日本がインフレに苦しむ中、取った施策が「預金封鎖」と「新円切り替え」の2つ。 1946年頃、日本政府は国債を強制的に銀行に買わせ、戦争の賠償金・国家の再生にお金をつぎ込んでいた。一方で、日本国内は物資が不足していた為、超イ…
人々が聞きたいのは、自分が入り込む余地のある「未来の話」だ。リーダーなら夢を語った方がいい。 反対に言えば、自分がどれだけ成果を出して、すごいキャリアを歩んできたとか、「過去の話」を人は聞きたくない。なぜなら、過去には自分が入り込む余地がな…
「どんな企業が強いか?」。 そう聞かれたら今の自分なら間違いなくこう答える。文化を自己再生できる組織だ、と。 福井県にある高速増殖炉原子力発言もんじゅは、消費した量以上のエネルギーを生み出すことができる最強の発電所(の目論見だった)。俺は企…